- コーヒーメーカーの購入を考えている
- コーヒーメーカーの種類の違いを知りたい
19世紀後半から、缶コーヒーなどの大量生産できる流通経路によってコーヒーは世界的に家庭に浸透した飲み物となった。
朝の目覚めに飲むコーヒーは、素晴らしいスタートを切らせてくれたり、午後3時になるとお菓子をもっと美味しくしてくれる頼もしい存在だ。
そんなコーヒーは昔から、一杯ずつ手で淹れるものでドリップの腕も味わいに関わってきたが、今では「コーヒーマシン」でより手軽に美味しくコーヒーを抽出できるようになった。
この記事は、私自身もコーヒーメーカーを使用してきた経験とプロの焙煎士やバリスタの様々な意見や、コーヒー情報雑誌からの情報も元にしている。
今回は、初めてコーヒーマシンを購入しようと考えている方に向けて、選び方について紹介させてもらいたい。
クリック目次
初めてコーヒーメーカーを購入するときの選び方
コーヒーメーカーの価格は、安いものなら4000円ほどで購入できるものから、本格的なものは10万円クラスのものまで様々ある。
そして、コーヒーメーカーをざっくり分類しても4種類ほど存在するため、「どれを購入すればいいかわからない」という声も多い。
しかし、安心して欲しい…
自分の飲み方とそれぞれのコーヒーメーカーの特徴を理解すれば、おのずと購入するにふさわしいコーヒーメーカーの候補はわかる。
まずは診断してみよう!
自分の飲み方と言っても「そんなことは考えたことはない」と思う…
自分がコーヒーメーカーに求める飲み方を「START」から順番に考えて欲しい。
まずは「こんなことができればいいな」くらいの軽い願望で、「yes」「no」を決めてくれればいいだろう。
最後に到達したものが候補となるコーヒーメーカーということだ。
また、「お店の味を楽しみたい」とは、「お店で出されるほどのハイクオリティさを求めるか」という意味。
ここでもし、「ハンドドリップorマキネッタ」と診断されたならそれ以外のコーヒーメーカーの特徴にさらっと目を通した上で、ここより下部にある『ハンドドリップorマキネッタと診断されたら』をご覧いただきたい。
コーヒーメーカーの種類
- ドリップ式
- ドリップ式(全自動)
- カプセル式
- エスプレッソマシン
ドリップ式に全自動との区別があるのは、豆と水があれば完結するようなものを全自動としている。
全自動のコーヒーメーカーは豆の状態から粉にするための「ミル」が搭載されている。
それらの違いも含めて、それぞれの特徴について紹介していこう。
ドリップ式
ドリップ式とは、粉のコーヒー豆の上からお湯を注ぎ、フィルターを通してコーヒーを抽出するタイプである。
お湯にコーヒーの成分を引き出し抽出するため、比較的さっぱりとした味わいになりやすい。
洗浄で何度も使うことができる金属フィルター製は、紙フィルターを使用するものよりもコーヒーの油分まで抽出されるため、味わいが濃厚になることも覚えておこう…
HARIO (ハリオ) ハリオ V60 珈琲王2 コーヒーメーカー 透明ブラック EVCM2-5TB
参考価格:14,220円
極限までハンドドリップに近くするために、蒸らしの時間なども正確にプログラミングされているドリップ式コーヒーメーカー。保温機能付きで美味しさ長持ち…
「味よりも手軽さ」→「no」なのは、豆の良さを全自動よりも引き出しやすいところにある。
コーヒー豆を粉にする時に細かさを自分で調節できるため、味にこだわりを出すことができるからだ。
コーヒーを挽くためのミル(グラインダー)を持っているなら、粉の状態で販売されているコーヒー豆よりも格段に味わいや香りを高めることができるため、ぜひともミルを揃えていただきたい。
- 豆の挽き加減で味わいにこだわれる
- 基本的に手入れが楽
- 価格が比較的安い
- 豆を挽く必要がある(市販の粉でOK)
- お湯の温度調整ができないものが多い
ドリップ式(全自動)
豆の状態のコーヒーを粉にしてくれるミルを搭載しているものや、水からタンクに給水しても沸かしてくれる機能までそろっているため、フィルター交換だけ、もしくはそれすらいらないものまで存在する。
機能が増えればそれだけ価格も高くなるが、ドリップコーヒーを一度にたくさん飲むならこれ以上に早く出来上がるものは他にない。
シロカ コーン式全自動コーヒーメーカー
参考価格:18,590円
コーン式は臼式やプロペラ式よりも挽き目を均一にできるところが注目ポイント!
挽き具合を均一にできるかどうかは、コーヒーの味を左右する…
しかし、一つだけ注意が必要だ。
それは価格が安いものほど、コーヒー豆を粉にする部分である「ミル」が粗悪である可能性が高い。
粉になったコーヒーの大きさが均一でないと抽出される成分にムラが生まれ、味わいに大きく影響する。
回転するノコギリ刃で豆を挽く「プロペラ式」が安価なモデルに多いが、コーヒー粉の大きさが均一にならないことがほとんどなので、均一性を重視するなら、臼で豆をすりつぶす「臼式」や「コーン式」のものをなるべく選ぶことをおすすめする。
- 最速でドリップコーヒーが出来上がる
- 挽きたてコーヒーが楽しめる
- 複数杯を同時に淹れられる
- 価格が高い
- 大きく場所を取る
カプセル式
カプセル式のコーヒーマシンは、コーヒーの成分が濃縮されたカプセルを用いた抽出方法なので豆の挽き具合や、温度による味のブレなどがないことが魅力。
さらに、キャラメルやバニラといったカプセルの選択で様々なフレーバーを楽しめることも大きな武器である。
ネスレ ネスカフェ ドルチェグスト チタニウムエスペルタ
参考価格:13,860円
近未来感を感じられるデザインも目を引くが、カプセル式に蒸らし機能が搭載されたモデルで、その性能も折り紙付き。
しかし、カプセル式は、1カプセル→1杯なので、大量に抽出したい方には注意が必要だ…
メーカーは「ネスプレッソ」「ネスカフェ」などがあるが、飲みたいカプセルがあるか、他社製のカプセルを使えるかどうかが選ぶポイントになってくる。
カプセル式のコーヒーメーカーは年々洗練されたデザインになってきているため、ディスプレイとしても楽しめる。
いろいろな種類のコーヒーを飲みたいなら400種類以上のカプセルが使えるキューリグもおすすめ!
- 味にブレがない
- 変わり種フレーバーも楽しめる
- ゴミはカプセルだけで少ない
- 一杯ずつしか抽出されない
- コーヒーの味を工夫できない
エスプレッソマシン
加圧プレスによってコーヒー豆を抽出するエスプレッソマシンは、濃厚で深みのある味わいのエスプレッソを楽しめる。
スチームノズルでミルクを泡だて、ラテアートをしたり、そのまま濃厚なエスプレッソを味わうもよし。
最近では、家庭用のエスプレッソマシンが普及しているため、1万円台で購入できる。
Breville the Barista Express エスプレッソマシン BES870XL
参考価格:100,800円
ミルの性能にも定評ありで、家庭用のエスプレッソマシンとしては手ごろな価格と店舗並みの味を実現させたモデル。圧力の調節も細かく調整可能!
エスプレッソマシンは業務用など高価なものが多いが、味にこだわりたいなら買って後悔はない。
店ではエスプレッソマシンを店の顔として置いているところもあるほどだ…
値段もそうだが、場所を取るところや、メンテナンスの手間が必要なのでそこは注意が必要。
- 濃厚なエスプレッソが楽しめる
- 本格ラテアートができる
- ロマンがある(大事)
- 場所をとる
- メンテナンスが必要
- 価格が高い
ハンドドリップorマキネッタと診断されたら
ドリップコーヒーはもちろんですが、実はエスプレッソはマシンがなくても作れる!
その道具こそ「マキネッタ」
イタリアでは日本でいうところの「きゅうす」のポジション。
エスプレッソ用の豆を蒸気の圧力で抽出するという方式であるため、4,000円ほどとエスプレッソマシンよりも格安でエスプレッソを楽しめる。
ビアレッティ エスプレッソ メーカー モカ インダクション ブラック
参考価格:8,540円
マキネッタならビアレッティと口にするほど有名なメーカーのIH対応マキネッタ。
マキネッタの多くは直火式だが、コンロがない家庭ならこちらがおすすめ!
そして、高性能でないからこそメンテナンスが簡単なところもメリットです。
そのため、一度コーヒーメーカーの購入を見送るのも一つの手だと思う。
コーヒーメーカーやエスプレッソマシンはそれほど高価なものだからだ…
ドリップコーヒーもエスプレッソもコーヒーメーカーで作れば美味しくなるわけではなく、ハンドドリップやマキネッタはそれらに勝るとも劣らない。
それでも購入を考えているならば、「コーヒーメーカーでこんな生活をするんだ!」くらいの意気込みが必要。
しかし、部屋に置くだけで華やかになることは間違いない!
一緒にこれも用意していただきたい
マシンを使うにしてもどうしても使っていただきたいものがある…
コーヒー豆を挽く、ミル(グラインダー)である。
全自動についてはミルは搭載されているので不要と考える人も多いのだが、販売されているミルにはかなわない…
関連記事:ハリオ セラミックスリム 初心者でも本格手挽きできるミル
コーヒー豆のうちに眠る味わいや香りをより楽しみたいなら、絶対ミルが必要だと考えている。
安い豆でも挽いてあるものではなく、豆のまま購入しミルで挽いたコーヒーは誰でもわかるほど味わいが変わり保存期間も何倍も延びる。
ダイソーでも500円で購入できるので是非お試しあれ!
(ダイソーのコーヒーミルは割と性能がいいと聞いたが人気すぎて手に入らないため、購入したら是非レビューしたい)