水道水でもOK!?コーヒー作りに適した水の選び方

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この記事がおすすめな人
  • コーヒーに適した水を知りたい
  • 軟水か硬水どちらがいいのか知りたい
  • 水の成分がコーヒーの味にどう影響するか知りたい
  • 水道水でも大丈夫か不安

コーヒーの中の水の成分量ってどのくらいか知っていますか?

UCCの『コーヒーの成分』という記事によると、100gの浸透液(抽出されたコーヒー)中に含まれる水分の量は98.6g


つまり、98%以上は水!

そんな水の変化は、コーヒーの味にも大きく関わってきます。


水にも種類があることを知っていますか?

大きく分けて、2つ…軟水硬水です。


本記事では、コーヒーの味についての水の関わりや、水道水がコーヒー作りに適しているか紹介していきます。

水道水でもOK!?コーヒーに適した水とは…

まず必要になってくるのは、コーヒーに適しているという定義です。

「コーヒー豆の成分を最大限活かすことができる」ということ。



ここでさらに、ぶっちゃけた結論から言います…

コーヒーに適しているのは、軟水です!

硬水がダメだとは言いませんが、以下の理由で適していません。

コーヒーに硬水が適していない理由
  • ミネラル分が多すぎる
  • コーヒーの抽出成分量が下がる

コーヒーの味に大きく関わるミネラル分


水に含まれるミネラル分でコーヒーに大きく関わりがあるものはカルシウムとマグネシウムです。

これらのミネラルは以下の特徴があります。

コーヒーに関わるミネラル
  • カルシウム
    成分の抽出力、口に含んだ時の味わいに影響
  • マグネシウム
    酸味や苦味に影響

まずカルシウムですが、コーヒーの成分を水に引き込む力(抽出力)に関わってきます。


ある程度ないとコーヒーの成分が抽出されず、味わいが物足りないないものに…



マグネシウムは苦味。

マグネシウムが多いと、コーヒーの酸味をかき消してしまう恐れがあります。



また、コーヒー本来の苦味を底上げすることもありますが、今回の「コーヒー豆の成分を最大限活かすことができる」という定義とは違ってきます。

コーヒーの抽出される成分量が下がる

カルシウムが多いと、抽出力でコーヒーの成分量が増えるはずなのに…


矛盾してるじゃん!

そう思われるかもしれませんが、多すぎるのもよくないんです。


そもそも硬水は、ミネラルが水を占有できる領域を邪魔するため、旨味などの他の成分が溶けにくい!


いくらカルシウムが入っていたところで、水に溶けることができる領域が少なければコーヒーの成分が溶けません…

ミネラルも程々にということです。

硬水が不向きな理由まとめ
  • 硬水は独特の苦味がありコーヒーの味を邪魔する
  • ミネラル分が多すぎてコーヒーの成分が溶けない

コーヒーに最適なTDSと水道水

2009年にスペシャリティコーヒー協会(SCAA)から発表されたデータによると。

水の理想的なTDS(総溶解固形分)の値は、150ppm
許容範囲は、75〜250ppm


これらは総じて軟水!



TDSというのは、水に溶けているものの総量を示した値のことです。

1000Lの水に対して1gの物質が溶けているとTDSは1ppm



この「水に溶けているもの」の中には、硬度に関わるミネラル分も含まれています。

コーヒーに理想的な水のTDSは150ppm

TDSと家庭の水道水

では、家庭の水道水を考えてみます。

一般的に水道水は軟水ですが、TDSはどうでしょうか…


家庭の水道水は平均的に100〜160ppm


つまり、コーヒー作りに適しているんです!

カルキ臭がする場合は、煮沸して除去しましょう。

日本の水道水はコーヒー作りに適している

自分の美味しいに正解はない

「コーヒー豆の成分を最大限活かすことができる」水はTDSや硬度の関わりが大切です。

そのため、硬水は適さないと紹介しましたが、味や香りを楽しむことに工夫は自由だと思います。


自分が美味しいと感じるコーヒーに正解はありません!



いろいろな水を使用して自分にとってNo.1のコーヒーを楽しみましょう!

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